柊のはっぱは尖ってる

好きなものの、好きなところを、好きなだけ

#01 セーラームーンが好きで良かった

こんにちは。
一昨日は満月だったので、トップバッターはセーラームーンにしたいと思います。

出会いのタイミングは、ぼくの世代は早朝にやっていた再放送でした。
いまでも覚えてるんですけど、休みの日に早起きしてテレビつけてセーラームーンがやっていなくてお母さんに怒るんだけど、曜日違うからそりゃやってないよ!明日まで待てよ!っていう。

何が刺さったんだろうなあ。
可愛くって、きらきらしてて、でもかっこよくて。
でも子供の頃のこと思い出してもタキシード仮面様に憧れたわけじゃなかったのは明確にあって。いや嫌いじゃなかったんですよ?
幼稚園ぐらいの頃、卒園アルバムまで、写真に映る時のポーズがピースを目元というかおでこに持ってきてるんですよね。もう片手は腰で。ムーンの決めポーズにあるんですけど、それより「おしおきよ!」じゃないあたりがなんとも…

少し前に今放送してるプリキュアの、初男の子プリキュアのなりきりがなくて悲しんでる男の子の話がバズってましたが、わかる気持ちしかなかった。
タキシード仮面様のなりきりは確か売ってた(見たことある)けど、そうじゃないんだよな…と…。

お母さんが買ってくれたセーラーVや「かぐや姫の恋人」のマンガが多分初めて自分から読みたがったマンガだったし、初めて観劇をしたのはセーラームーンミュージカルで、池袋サンシャイン劇場で見ました。《決戦 / トランシルバニアの森 【改訂版】最強の敵 ダーク・カインの謎》と《ラスト・ドラクル最終章 超惑星デス・バルカンの封印》でした。
みゆきムーンだいすき!!
そこでパンフレットを買えば握手ができた(はず。お母さんにも確認して、たぶんなんですけど)ので握手もしてもらって。今でもレースとスパンコールがついてた衣装と白い手袋、間近で見たセーラー戦士の笑顔をすごく覚えてて。
幼稚園時代の握手のレポが脳裏に焼き付いてるの、三つ子の魂百までホントなんだなって話で。

たぶんあの頃の自分は、戦隊やライダーたちみたいなかっこ良くて強いみんなを守るヒーローにもなりたかったし、優しくて仲間に囲まれて愛されるヒロインにもなりたかった。

当時を思い出してみると「あー、うさぎちゃんみたいになりたいなあ」って思ってた気がするんですよね。
今も少し思ってるし、なりたいのと同時に、うさぎちゃんみたいな友達がほしいな、と。
きっとこれは自分だけではない感覚だと思うんですけど、見ている人ってみんなうさぎちゃんの友達でしたよね?
うさぎちゃんって世の中のたくさんの有名主人公の中でも、見ている人との距離が近い気がします。つらいときさびしいときに「どしたの?元気だそうよ」って顔を覗き込んできてくれるような。
劇場版Rのあのシーンの4戦士の気持ち、大きくなればなるほど刺さるし、うさぎちゃんのこと守りたくなるんですよね。
前世の使命もあるけれど、そんなことよりも今目の前にいるあなたのためになら命を投げ打っても構わない。そこまで思える友情ってすごい。
もちろんそんな生死をかけたシチュエーションに憧れてるわけじゃないですけど、その関係性には憧れがあります。

でも、そんな友達みたいな存在だったセーラームーンですが、あんまり好きだって言ってなかった時期もありました。小学校くらいかなあ。
変わらず家でビデオ見返したりはしてたけど、外では言えなかった。
いじられるから、です。
「おまえ男なのにセーラームーン好きなのかよ〜」みたいな。
どうしてそうなったかよくわかんないですけど、小学校で一度もクラス一緒にならず中学で同じ部活になり出会い、いまも親友なそいつは「会ったことはなかったけど、●組にセーラームーンとハリポタが好きな男がいるってのは知ってた」とのこと。そんな流布されるほど主張した覚えはないんだけどな…
ていうかどんな場面でそんな違うクラスの人の話になるんですかね、小学校は5クラスは一応あったのに…
からかわれるのが嫌でしたけど、今思えば好きなものを馬鹿にされるのが嫌だったんだろうなあ。

まあそんなに主張しないだけで好きなまま変わらずに成長してきて、高校生になって再燃しました。
原作マンガを揃えたんです。
好きだ好きだと思ってるけど、手元にあるの当時のハトコのお姉ちゃんのおさがりのおもちゃや、擦り切れてるミュージカルのパンフレットとか、ぼろぼろの絵本とかで、ちゃんと読みたいなって。
少しずつ集めて、読み直して、やっぱりすごくすごくすごくキラキラしてて、あのころテレビで感じたキラキラはここにある!小さかったから感じたわけじゃない、大きくなった今でも感じられるんだ!
曲を聞き直しても、アニメを見直しても、セラミュに触れ直しても、そのキラキラに満ちてた。それが嬉しかった。

そして始まる20周年記念。
新作のアニメが見れることも嬉しく、たくさんのグッズも嬉しく、ガチャガチャやカードダスが復活してどんだけ注ぎ込んだか…
ミュージカルの復活も嬉しかったです。4代目うさぎ役の大久保聡美ちゃんは同い年だったのもあって嬉しかったなあ。

すごく覚えてるのは、池袋のアニメイト一階に復刻のカードダスがあって、そこで回してた時のことです。
自分の生活圏内でやっと出会えたカードダスで、たぶんめちゃめちゃニヤついてたと思うんですけど、そのときにお姉さん二人組の方に声かけてもらって。世代的にはドストライクなんだろうなという雰囲気のお姉さんたちに、「たくさんダブらせちゃってるんだけど交換したいものとかある?」ものすごくありがたい申し出だったものの、まだ自分いま回した分しか手元にはなくて、それを正直に話したときに「もしよかったらいる?」みたいに言ってくれて、たくさんカードをもらってしまったんですよね。それはいまも引き出しに大切にしまってあって。
相手からすればダブったカードの行き場に困っていただけのことなんですけど、すごくうれしかったし、世代のお姉さんたちが優しくて、自分はリアル世代のメインターゲット層ではないので、そんな自分にも優しく接してくださったのがほんとに嬉しかった。

オーケストラコンサートも印象的でした。2017年の公演です。
夜行バスで名古屋から帰ってきてその日にコンサートだったので(どんなスケジュールだよ)若干心配だったんですけど、寝落ちなんかさせませんでしたね…
アバンからうさぎちゃんのナレーション、ムーンライト伝説の冒頭から楽しくて楽しくて…
石田耀子さんの「乙女のポリシー」と「”らしく”いきましょ」では笑顔になりつつほろっと泣けて、ああこの曲のパワーって何十年経っても変わらないんだなと。ウラネプメドレーもたまんなかったです(はるかさん=ピアノ担当のSUGURUさんは母の伝説にして殿堂入りの推しであるさだまさしさんの息子さんがやっているインストゥルメンタルバンド TSUKEMENのメンバーなのでなんか変な縁を感じました)。
バンダイ版ミュージカルのテーマソングだった「ラ・ソウルジャー」やネルケ版の「愛のStarshine」、Crystalから「MOON PRIDE」・「月虹」・「ニュームーンに恋して」も聴けて満足オブ満足でしたね…
個人的には「ラ・ソウルジャー」のアレンジ最高すぎましたね。小坂明子さんの鬼気迫るピアノ演奏と包み込むオーケストラの融合がたまりませんでした。

昨年のセーラームーン展も楽しかったです。
原作をメインに据えつつ、アニメ、ミュージカル、グッズのたくさんの展示…地方巡回が決まったのでまた行けたら良いなぁと思ってます。

Crystalシリーズのアニメは、1期や2期は正直満足してないところも最初はありましたが(キャスティングは素晴らしかったと思う)3期・デスバスターズ編以降は愛しか感じない作品で、初めて「セーラームーンを映画館で観る」ことを叶えてくれたEternalは涙涙だったなぁ…
それもCosmosで一区切り…になってしまうことが本当に寂しくて、またみんなに会えたらなぁと思う日々です。とりあえず円盤がほしい。発売日はわかっているけれど早く欲しい。


推しなんて言葉を使う遥か前から好きだし、うさぎちゃんのことは特別で、もちろんみんなが大好きという大前提がありますが、美奈子ちゃん/ヴィーナスが好きです。
うさぎちゃんと同じか上回るくらいバカで明るく元気でミーハー、彼氏欲しいアイドルなりたい私は可愛いって、ポジディブなパワーにあふれた美奈子ちゃん。けれど戦士のリーダーであり影武者でもあり、シリアスな運命を背負いながらもうさぎちゃんに姉妹のように寄り添う姿が大好きです。セーラーVを何度も何度も読み返して育ったのもある気がしますが。
小さい頃はレイちゃん/マーズのことも大好きだったのでレイ美奈コンビが並んでたりグッズが揃うと大変ありがたい気持ちになりますね…
5期・Cosmosの例のあのシーンは原作からいっとう大好きなので最高でした。

美奈子ちゃんを90年代に演じていた深見梨加さんがお話しされていた言葉が、なんとも美奈子ちゃんを感じさせる言葉で、最近は座右の銘にしています。
「自信は持ちゃ良い」です。
自信を持つことには資格もいらないしルールもない、その中で真摯に取り組むことで中身の方はいくらでも付いてくる。まずは自信だけ持って走り出すことの大切さ、みたいな。
何かを始める時や節目の瞬間にいつも思い返すようにしています。
これ とか これ でそんな話をしています。

物心ついた頃から好きなので、人格形成の奥底から影響を受けているひとつがセーラームーンだと思います。
友情も、恋も、愛も、誰かに寄り添うことも、夢を持つことも、時には信念を持って戦わなきゃいけないことも、相手を受け入れることも、たくさんの素敵なことを教えてもらいました。
これからもずっとセーラームーンから学んでいくし、セーラームーンがある世界に生まれて来れて良かったなぁと、感謝しかないです。

もっともっと書けることがある気がするんですけど、初回から飛ばし過ぎ(というかEternal公開の時から途中まで書いて寝かせていたものを書き直してる)なのでこのくらいで!

では、また次回。

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