柊のはっぱは尖ってる

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#27 CLAMP先生の魔法はずっと解けない

小さい頃からずっとずっと大好きだったのが、セーラームーン、戦隊やライダーのヒーロー、そしてもうひとつ。

カードキャプターさくらも、大好きでした。

教わったことの多さは、他のどれよりも多いかも。

中高生や大人になって、どんどん他の作品も読んでいくと、その度に宝物がどんどん増えていくCLAMP先生の魔法。

ずーっと解けないんですよ。

 

 

 

さくらは、親がハマってマンガも買いアニメも見てたので、一緒に見てました。

NHKではBSでもやってましたし何度も地上波で再放送もしていたので、いつから見てたのかとかは正直よかわからないんですが、劇場版第二作『封印されたカード』は映画館で観ています。

原作も読み、アニメも見…クロウカード編のラストがすごく寂しかったのもよく覚えています。

 

さくらの世界って、もういろんな方が話されてますがめちゃめちゃ優しい世界なんですよね。

誰のことを好きでも、誰のことを想っていても良い世界。それが当たり前で、当然の世界。大好きな人に幸せであってほしいと祈ることも当然で、魔法はすごくて便利ではあるけれど、なんでもできるわけじゃない。むしろ出来ないことの方が多くて。アニメで「眠」のカードをつかまえる時のエピソードなんかはわかりやすいですよね。

ていうか…あれってアニメオリジナルなんでしたっけ…さくらのアニメも、原作と同じくCLAMP先生のうちのお一人、大川七瀬さんが手がけていることが多く、別の脚本家さんだとしてもしっかり監修が入っているので、この回だけちょっとアレだな、みたいなことも全然ないんですよね。

苺鈴ちゃんのこと大好きなんですけど、原作にいないことに気付かないというか、すごく自然にエピソードに加入しているというか…苺鈴ちゃんってほんとに可愛いですよね。小狼くんと苺鈴ちゃんが並んでいるとすごく幸せな気持ちになるんですけど、小狼くんとさくらちゃんが並んでいるところを見るとやっぱりここだ…って思います。苺鈴ちゃんと知世ちゃんが並んで小狼くんとさくらちゃんを見守っていると胸がいっぱいになります。封印されたカードの遊園地のところとか超可愛いですよね…

アニメで苺鈴ちゃんがいることで変わっているところ、唯一ここだけは残念に思うのはお遊戯会で意地悪な継母をやっていた山崎くんをアニメで見れなかったことかな…山崎くんいいよね。

憧れのキャラクターは月城雪兎さんでした。雪兎さん。小学生のとき眼鏡をかけることになって、最初は嫌だったけど、その頃大好きだったハリー・ポッターもそうだし雪兎さんも一緒!という気持ちで眼鏡をかけていた覚えがあります。優しくて綺麗で、あんな近所のお兄さんがいたらそりゃ好きになっちゃいますよね…

 

クリアカード編、難しい話になってきてますが、成長したさくらちゃんや小狼くんに胸がいっぱいになります。もう少しで完結するので、しっかり見届けたいと思います、リアルタイムでさくらを見届けられるのは初めてですからね…

2018年の原画展は嬉しかったなあ、またいきたいです。

 

そもそもCLAMP先生は、4人の先生たちのグループ名になります。ストーリー担当の大川七瀬さん、作画をいがらし寒月さん、猫井椿さん、もこなさんの4人。アシスタントは無しの4人で全てをつくっている。すごいですよね…

綿密なストーリーに、緻密な作画。何をとっても一流で、とにかく面白い。

掲載雑誌によって画風が変わる、なんてのはもう常識だと思いますが、さくらみたいな柔らかい画風から、xxxHOLiCのようなスタイリッシュなもの、ツバサのような少年漫画らしいものまで、変幻自在。けれど変わらない繊細さが常にあります。

 

さくらの次に触れたのがなんだったかもう覚えてないんですけど、ツバサとxxxHOLiCはほぼ同時期に読んだはずです。小学校〜中学校で。

『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』は、CLAMP作品オールスターズといってもいいくらい、カードキャプターさくら木之本桜ちゃんと同じ見た目・同じ魂を持つサクラ姫…のように、李小狼くんと小狼大道寺知世ちゃんと知世姫…といったオールスター大集結。

それで終わるわけではなく少年漫画らしい熱い展開もあり、オリジナルキャラクターである黒鋼とファイのことが大好きになるんですよ…黒鋼かっこいいよ…ファイとの関係性もたまらないです、ええ。

xxxHOLiC』は、願いを叶えるミセの店主である壱原侑子さんと、アヤカシが見える少年、四月一日君尋の物語。いわゆるダークファンタジーですが、根幹にあるのは人の思い、厳しい展開もありますが、優しい作品だと思っています。ここだけの話ですが、ひまわりちゃんが好きなんですけど、実写ドラマ版も実写映画版も解釈に合わないひまわりちゃんだったんですよね…なんでだろう…
侑子さんはドラマも映画もどちらも素晴らしかったですよね。ビジュアル的にもお芝居的にも。映画版のことは下手に言葉にしてしまうとなにかよくないことになりそうなので書きません。

 

そして大学生〜大人になり、予算も増え、少しずつ著作を集めました。

ちょびっツ』、『合法ドラッグ』、『魔法騎士レイアース』、『東京BABYLON』…そして今は『X』の新装版を毎月購入するのがすごく楽しみです!

ちょびっツは青年誌らしいちょっとえっちなところもありつつ、ヒトとパソコン(=人工の生命体であり、機械)の恋愛を描いた作品になっています。こちらも年齢や種族を超えた愛をしっかりと、青年誌だったので少し踏み込んだ描写もありつつ展開していきます。稔と柚姫の関係が好きです。

東京BABYLONはかなり…かなり好きでした。基本1話完結の物語でしたが、1990年代の東京を舞台にした陰陽師・皇昴流を主人公にしつつ、社会的な問題も描き、桜塚星史郎さんとのあのなんともいえない愛と嘘に塗れた関係性。大好き。もちろん昴流の双子の姉である北都ちゃんも好きなんですけど、星史郎さんの二面性にやられましたね…

Xでは大人になった昴流くんに再会できたのが嬉しかったです。まだ途中までしか知らないので普通に新鮮に楽しんでいます。CLAMP先生の中で完結していない作品はいくつかありますが、Xはその中でも名高く、以前のコミックスを集めるのも難しかったので新装版には本当に助かっています。夏澄火煉さんが今のところ好きです。傷をたくさん背負っているのになんでもないような顔して飛び込む姿がもう…蒼軌さんとのやりとりもいいですよね。

 

一貫しているのはやっぱり、愛や人と人との思いをとても丁寧に描いている作家さんだと思うんですよね、それがファンタジーな世界や、バトルの世界のなかで描かれていますが、スケールの大きな話になっていても集約されるのは誰かの願いだったり、大切な人を思うからこそだったりします。

明確に悪い人、がそんなにいないんですよね。いわゆるラスボス的な人だと尚更。

気持ちの描き方としても、いろんな作品から愛を教わっている気がします。あげたらきりがないくらい。

いつ描かれたものを読んでも面白いし、何度読み返しても面白い。ずっと面白い。生まれるよりずっと前の作品だとしても、古いだなんて全然思わない。

読めていない作品のキャラクターをツバサや他作品で知ってしまっているものもあるので、本当は逃さず全部読みたいんですけど…なかなか難しい。Xの次の新装版は何がくるのか楽しみです。Xの完結も期待したいのですが…

 

「この世に偶然なんてない、あるのは必然だけ」という侑子さんのセリフはなんとなく染み付いているし、さくらちゃんの「ぜったい、だいじょうぶだよ」の無敵の呪文も、自分の中のどこかにいつもある気がします。

そのくらい、絞ったら出てくるくらい、心の芯の方にCLAMP先生の魔法ってずっとあるんですよね。

いつまでも以前の作品も読みたいし、新しいお話でワクワクもしたい。

これから先もたくさん面白いものを見せてくれるんだろうなあという確信を持ち続けられる、大好きな作品、先生たちです。

自分には欠かせない作品なので、ほぼトリに選ぶことができてよかった!

 

次はラスト。

だれ…というか何がくるかもうお分かりだと思いますが、1日で書き終えることができるか大変不安です。

とにかく、では!

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