柊のはっぱは尖ってる

好きなものの、好きなところを、好きなだけ

THE RAMPAGE と BOYS AND MEN、大好きな2組が同日に新曲MVを公開したので比較レポさせて!

こんばんは。

僕が9月生まれなのを祝してか、来月はほぼ毎週好きな人たち・作品のCDやらBDが出ます(うぬぼれがすごい)。

9月9日にはBOYS AND MENのニューシングル「Oh Yeah」。
9月16日にはブログに感想(怨嗟?)も書いた「貴族降臨」のBD。
9月23日にはFANTASTICS from EXILE TRIBEのニューシングル「Winding Road~未来へ~」。昨日こちらも先行配信スタート!
9月30日にはTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのニューシングル「FEARS」。
ちなみにこの日が誕生日なので祝ってください。

あとそのまた1週間後の10月7日には水樹奈々さんの両A面ニューシングル「FIRE SCREAM / No Rain, No Rainbow」がでます。
なんだこの祭り!
ありがとう!タイミング!神さま!
頑張って生きるよ!このコロナ禍の中で!

そう、いまはコロナ禍真っ只中です。
日々感染者が増えたり減ったり、イベントはやろうとしてもやれなかったり。感染対策を十全にやりながら演劇はすこしずつ始まりましたね。
でも、ライブはまだまだ先そうです。

そんな中でのニューシングル。
BOYS AND MENとTHE RAMPAGE、それぞれ色濃くその影響を受けた歌だと思います。
そしてたぶんたまたま、2組の新曲MVが8/26に公開されました。

アプローチが全然違うんですよね、それがまた。
比べていくとグループとしての活動についてとか、いろんなものが見えてきて面白いです。

聞いてもらいながらだと早いと思うので、まずは朝公開されたTHE RAMPAGEのFEARSから。

FEARS

FEARS

  • provided courtesy of iTunes

 FEARS、言葉の意味は『(差し迫る危険・苦痛などに対する)恐れ,恐怖』だそうです。
ホームページでは

表題曲「FEARS」は東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「オトナの土ドラ」シリーズ第29弾ドラマ『恐怖新聞』の主題歌用に書き下ろされました。
イントロから鳴り響く不穏なピアノの音色と共に幕を開け、
終始張り詰めた緊張感と共にスリリングに展開するトラックは聴き手の心を掴みダークな世界へといざなう内容。
そして歌詞で訴えられるのは「見えない存在への恐怖」。
未知の状況下で誰もが心に不安や憂いを抱え、あがき苦しみながらも、明るい未来を願い前を向いて生きていく。
現代に生きる人々の心を代弁するように想いを込めたボーカルワークにも注目です!

 と紹介されていました。
なので、まず大前提として「ホラードラマの主題歌」として制作されています。不穏なイントロから始まる曲で歌われるのは、正直、直接的すぎやしないかと初見で驚いた言葉たちです。

www.uta-net.com

どんな言葉で言い表せばいいんだろう
ある日突然当たり前が消えた瞬間を
逢いたい人にさえ逢えない現実
(略)
こんなやるせない無常が迫りくるなんて
誰が一体想像出来たと言うのかい?
幸せな日々が 塗り替えられてく
泣いて戻れるならば泣き叫んでいたいよ

ここまで直接的に辛い言葉を彼らが歌うと思っていなくて、本当に驚きました。彼らだけでなく世界のアーティストみんながそうですが、ツアーが中止になり、予定も崩れ、家から出ることもできず、全てがストップしました。
そこからどうにか動き出そうとLIVE×ONLINEという配信ライブを行ったり、ファンを楽しませるためにインスタライブを行ってくれたり、試行錯誤してくれていたのをファンはみんな知っています。そんな中、少しずつ未来が見えてきたところに、でもまだ終わってないんだよ、とナイフで突きつけられたような現実、痛み、無力感、そして恐怖。

ボーカル3人の卓越したボーカルワークの中でも今まであまり聞いたことのない、繊細で新しい歌声にも唸りましたが、最初にフル音源が配信された夜中12時にはちょっと辛くて、寝れなくなりました。

弱い男感、というものは前回のシングル「INVISIBLE LOVE」もそうでしたが、また違うベクトルをしっかり歌の中で表現している3人は改めてすごいなと。

曲を聞いた僕の個人的なイメージは、まっくらな中でどうにか先に見える光に向かって、ゆっくりと確かに歩いていく一人の背中、みたいな姿でした。決して後ろ向きなわけではないですが、闇に飲まれかけているような、そんな脆さ、危うさ、みたいな。

そして朝公開されたMVを見て、本当に個人の感覚なので申し訳ないんですが、ガラッと印象が変わったんですよね。

www.youtube.com

いやもう要素が濃いんですよ!!
鎖、ハーネス、チョーカー、冠、カラコン、ボディペイント、片翼……!
この2020年にこんな濃い映像見ると思わなかったです早朝に(朝4時解禁です)。繋いでテレビで見たのでもうちょっと頭抱えましたね。いやもう…カッコいいんですよほんとに…。

監督は久保茂昭さん。LDHのMVも含め数多くのMVを監督されていますが、映画ではHiGH&LOWシリーズや、まもなく公開される小説の神様などでも監督をされていますね。
振り付けはクールな猫王子、藤原樹くんとリーダーLIKIYAさんが担当されたそうです。要所要所でいっちゃんの雰囲気を感じられて大変素晴らしかったです…!

映像の癖な部分はお詳しい方々にお伺いするとして(CLAMP久保帯人を感じた筆者です、ほくちゃんちょっとそのまま皇昴流くんの服着てくれませんか?壱馬さんは前にフォロワーさんと死神と破面どっちが似合う?みたいな話をしたところでした。でも一番ビジュアルが刺さったのはRIKUさんだし不意打ちは神谷健太でした…なんなんアレ…)MVの話。

あんなに力強く足掻く姿をイメージしてなかったので、誠に勝手な自分の想像が打ち砕かれたんですよね。孤独な姿ではあっても負けていないし、なんていうかもうすごく強いビジュアルじゃないですか。強くて美しくて、コマ送りしながらキャプチャーしてたんですけど動画なの忘れるくらい美でした。

美って、健康的で明るくてキラキラしてて幸せで…そんな美もありますが、退廃的で闇に塗れて薄暗くて辛く悲しそうで…そんな美もあります。そんなところで輝きを放つ美もありますよね。やっぱり16人にTRUMPシリーズに出てほしくなりました(結論そこかい)。

コロナ(だけではない意味合いの曲ではありますが)にも、負けずに光=希望に向かって戦っていく、そんな決意表明。

ずっと降りやまない嘆き 終わらない混迷の果て
なぜ僕は生まれたのかって 自問自答で見上げたこの空は
悲しいくらい綺麗に晴れ渡って…負けはしないと誓う!

迷いながら足掻きながら どこかで君も生き抜いている
信じ続けてくことが
宿命よりつらい今に 健気な勇気を与えてくれるだから
光ください

俺たちは負けないで戦っていく、だから見守ってくれというメッセージを感じました。

 

 

そして対するBOYS AND MENは、全然アプローチが違うんですよね!

Oh Yeah

Oh Yeah

  • BOYS AND MEN
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 これ、ほんとに先に聞いたのはボイメンなんですけど、あまりにも違いすぎてびっくりしました。良い悪いではなく、ですよ。これは。

ボイメンにとっては10周年のアニバーサリーイヤーの最初のシングルです。当初の予定はどうだったかわかりませんが。

今回の楽曲「Oh Yeah」は、どんなに辛く苦しい時でも未来を信じて希望を忘れないでほしい、「絶対負けるな!」という心の叫びを歌ったメッセージソング。直向きな思いが、勇気づけてくれる楽曲となっています。
(中略)

結成から10年、まだまだ全速力で駆け抜けるBOYS AND MENを応援よろしくお願いします!!

ここちょっと文句?なんですけど、ラジオで初オンエアのとき、すごく違和感がある歌詞があって。
サビの最後なんですけど、

絶対負けるな こんな世の中に Yeah
明るい未来を信じ立ち上がれ
頑張る気持ちは 無くした訳じゃない Yeah
過去の自分を捨てて走り出せ
Oh yeah! 手を上げて
Oh yeah! 叫ぶんだ
Oh yeah! 心の声を届かせてやれ

これがなんの衒いもなくまっすぐに歌えるのってBOYS AND MENだなあと思います。思うんですけど。
過去の自分って捨てるもの、なんですかね。そこだけすごくひっかかってて。
BOYS AND MENって確かに振り返りにくい過去がたくさんあります。いなくなったメンバーが多くて、それぞれ別の芸能事務所だったりで活躍している人も多いです。超有名になった人もいます。最初からいいペースだったわけでは全然ないし、悔しい思いも悲しい思いも、たくさんしてきたはずです。そんな日々を時間を忘れずになかったことにしないで頑張っているのがBOYS AND MENだと思ってたんですよね。
過去の映像が使えなかったり、トークで触れられなくなっちゃったりしても、それでもいなくなったみんなのことも背負って進んでいっていると思っていたので。過去の自分を捨てて走り出しちゃうんだ、っていう。
そこだけはいまもなんだか腑に落ちてないです。捨てる物じゃないでしょ?って。

たぶん、過去の自分=いなくなったメンバーがいた頃、だと思ってしまったから、その頃が最初に触れたBOYS AND MENだからだと思うんですけどね。いつまでも言おうと思えばぐちぐちと11人だった頃が好きだよって言えるんですけど、そんなこと言ったら13人が、もっと昔がっていうオタクもいると思いますし不毛なのでやめます。

Aメロはわりと近いニュアンスに触れているんですよね、明るい元気なだけじゃない。

何気なく今日もまた いつもと変わらない空を見た
眩しい光の中 日常という大切さに気づく
何も出来ない日々が 淡々と過ぎ去ってゆくだけ
喜怒哀楽なんてこと いつから忘れてしまったんだろう
(略)
いつの間にか消えていた 描いた夢は何処にあるの
あの頃を振り返り もう一度と心をふるわせる
やるせない気持ちで 涙を流す日もあったけど
希望の灯火だけは 心の中で燃え続けてる

BOYS AND MENって、元気ソングが多いです。
悲しい歌とか寂しい歌って、数えるくらいしかないです。それはたぶん、彼らが歌手である前に「名古屋の町おこしお兄さん」であるから、名古屋から日本に世界に元気を届けようというグループだから、だと思うんですよね。
その元気のニュアンスは曲によって違うところではあるんですが、Oh Yeahはすごく大人になっているなあと思いました。
アッパレパレ 世の中ハッピーとか言ってた人たちなわけですから。

そんな彼らがこんなにまっすぐ、世の中に向けて、絶対負けるなと声を上げてくれていることがすごいなと。約6年追いかけたらこんなところまで来れるんだなって。

MVの話。


BOYS AND MEN - 「Oh Yeah」MV


振り付けは舞台の振り付けで関わってくださった泰智さん。

冒頭の会議から決まった?岩場というか断崖絶壁というか、ニチアサ感のある場所で歌い叫び踊る姿、元気とパワーをもらえますね。
マジで曲となんの関係もない岩場なので冷静になると笑います。あんな爆破しそうな場所なのに。ナパーム背負ってくれるかな?と期待を軽くしてたんですけどダメでしたね。まぁナパーム曲ではないんですけど!
リモート収録でよく見た分割画面をあえて使う、ボイメン☆ドライブの経験が生かされてるなぁと思いました。あれ、もうやらないのかな…?

いつもと変わらないわちゃわちゃしたところと、今の状況をちゃんと残して組み込みつつ楽しい笑える要素にしてるの、転んでもタダでは起きないボイメンらしいです。

MVはほんとに対照的じゃないかなと思います。光を求めて足掻くTHE RAMPAGEと、光を浴びながら笑うボイメン。

THE RAMPAGEのFEARSがファンに向けての決意表明なら、BOYS AND MENのOh Yeahはファンと一緒に掲げるスローガンだと思うんですよね。

BOYS AND MENは常に「ファン(ファミリー)のみんな」と一緒に戦って、一緒に連れて行ってくれます。距離が近いからこそですよね。
冒頭の会議でも「会えなくて寂しい」と言ってくれてました。それはどのアーティストもアイドルもそうであってほしいとは思うんですけど、ボイメンの場合はぶっちゃけ「ファンのみんな」って言われて特定の顔が浮かぶメンバーがかなりいると思うんですよね。そのくらい距離が近い。漠然とした笑顔とかじゃなくて。僕の推しにしてみれば、1ファンの仕事も年齢も覚えてくれてるわけですし。嬉しいけど握手会で大声で言うのはやめて。

そんな彼らが、みんな一緒に、絶対負けるな!と。立ち上がれ!と。掲げたスローガン。冒頭の拳を一人ずつ上げていくシーンはその象徴ですよね。早くライブ会場でファンもみんなで拳を突き上げたいです。

 

とまぁ、こんな感じで。

こじつけも否めないところはありましたが、たまたま同日MV公開、同月発売の新曲がこんなに違うのが面白く長々と語ってしまいました。もちろんホラードラマのタイアップというお題を受けてのFEARSと、現状何もタイアップのないOh Yeahを単純比較はできないですが、書いてる僕はものすごく楽しかったです。

 

でもここで、ボイメンサイドでこのブログを読んでくださった方、THE RAMPAGEはいつもこんな辛気臭いのかと思ったかもしれません。たしかにこの要素はあります。かっこよさに全振りしてることは多いです。

けど、けどね?

そんな彼らもわちゃわちゃしてることも、もちろんあるんです!


ICEBOX×THE RAMPAGE コラボCM 〈第1話 氷の妖精、現る?〉


ICEBOX×THE RAMPAGE コラボCM 〈第2話 氷の妖精、再び現れる〉


ICEBOX×THE RAMPAGE コラボCM 〈第3話 妖精にも、冷却が必要〉

全3話のWebCMなんですけど!全員!ほんとに!可愛い!ダンスも浦川翔平くんと与那嶺瑠唯くんが考えためちゃくちゃ可愛いダンスで、TikTokで全員のソロダンスが上がってるので是非見て欲しい、推しの海青くんマジずるいから、ほんと、なんなん???って軽くキレました。かわいい、ほんと可愛い。

これが近々であったからこそFEARSであっちに全振りだったとは思うんですよね、落差でキーンってなります。ICE BOXだけにね。

 

それで言うと、THE RAMPAGEサイドでこのブログを読んでくださったボイメン?って方はこんなMVばっかりなのかと思われるかもしれないですが、ボイメンにはアーティスティック全振りみたいなMVって無いです。みんな基本笑顔で楽しくみたいなのばっかり。強いて言えば「頭の中のフィルム」…でもそれもなんか違いますよね。「零」も…笑顔がないだけでちょっと違うし。一番近いのは見に行けなかった「ロマンス」なのかな?

見たいです。鎖で閉じ込められてもがくボイメン。もうみんなおじさんになってきてるのでボディペイントのしがいのある肉体はなさそうなのが残念です。でもやってくれたらやってくれたで笑う自分も想像できます。こういうのは適材適所ですね。それはそう。

 

そんなグループとして、年齢もレコード会社も状況も違う2組ですが、とってもよく似たことを歌っている曲もあります。

それはファンへの感謝を伝えてる歌です。

どのグループもそうだよと言われればそうかもしれないですが、なんだかすごく伝えたいことが近いなぁと思って、このブログを書きながらニコニコしてしまった曲たち。

 

THE RAMPAGEは、「Seasons」という曲です。

Seasons

Seasons

  • provided courtesy of iTunes

Love どこへいっても溢れるほどの
愛をくれたこと感謝しかないんだ
支えて続けてくれた
いつも勇気をくれた
君にいつか何かを返したい…

僕らの季節は始まったばかり
これからもずっと一緒に歩いてゆこう

そう僕らは今 この場所に立って
まだ続く夢抱えてる
どんなときだって
どこまでだって大丈夫
君がいるから 僕のそばに
僕のそばに

 

そしてボイメンは、「あなたに出逢えたこと」

あなたに出逢えたこと

あなたに出逢えたこと

  • BOYS AND MEN
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

こてんぱんにやられたあの日も
手も足も出なかったあの日も
歯を食いしばれたのはあなたがいたから
腰抜けでアマノジャクで不器用で
面倒くさがりで自己チューで
わかってるさ ダメな男

そんな風にして日々は
僕に見向きもしないで続くのでしょう
(略)

今 あなたに出逢えたこと
ほんと感謝してるよ
今 あなたに伝えたい
照れくさいけれど いつもありがとう
こんなやつですがこれからもよろしくな

ずっと ずっと大切にするから

多く書いても無駄なところだと思うので、ここはとくな説明もしません。伝わりますよね、、、
強いて言うとボイメンの歌詞の年上目線感がたまりません。

 

そんな感じで、そんな訳で。

まっすぐで格好良い彼らのことを、これから先も応援していきたいと思います。

双方ともご興味お有りの方、CDもぜひお手に取っていたければ!どっちもDVD付きとかあるよ!
この両極端なMVを連続で交互に見続けると、まるでサウナと水風呂の往復のように心が"ととのう"のを感じます。
ぜひ!

 

FEARS(CD+DVD)

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FEARS(CD)

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Oh Yeah(通常盤)

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  • アーティスト:BOYS AND MEN
  • 発売日: 2020/09/09
  • メディア: CD
 
Oh Yeah(初回限定盤A)(DVD付)

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  • 発売日: 2020/09/09
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Oh Yeah(初回限定盤B)(DVD付)

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